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第9回エディション展

今週の火曜日から始まって、もう既に会期の半分が終わってしまっているのだが、今年もエディション展が開催されている。

最近はTwitterの方でつぶやいてばかりで、このblogがおろそかになりがちになってしまっている。告知遅れて申し訳ありません。

今回僕は5点の作品を出展している。
昨年の年末年始に訪れたMont Saint-Michelの写真だ。
今までは人物のポートレートを展示してきたが、今回は人物写真はない。

世界遺産として人気の観光スポットであるMont Saint-Michelは、多くの観光客であふれている。
僕が訪れた時も、観光バスを連ねてやってくる団体客や、マイカーでの家族連れ等島の内外で人があふれていた。
しかしここは元々はカトリックの聖地として、多くの巡礼者を迎え入れた神聖な場所であった。
人波が一瞬途切れた瞬間に見せる、静寂さとそこに宿る精霊を写せたらと思ってシャッターを切った。

今日から1枚ずつこのblog上に、出展作品をアップしていきます。

Mont Saint-Michel♯1

Mont Saint-Michel♯1

以下、エディション展の挨拶文より


人はみんな詩人です。沢山の事を思ったり感じたりします。それを誰かに伝えたいと思った時に、人は言葉を話すでしょう。文章を書くでしょう。歌を唄うでしょう。絵を描くでしょう。僕達は写真を撮ってプリントをします。モノクロ写真を使いそれを言葉とします。僕達の写真は、色が無い分シンプルで素直に気持ちがのります。現実世界を横軸、気持ちの世界を縦軸としたら、まさしくモノクロは縦軸です。その縦軸は、想像と記憶の世界でもあります。それは相互に絡みながら、見ている人は自分の“記憶”に照らし合わせて知らないうちに色付けもします。そう、撮り手と見る人の“記憶の共有”がモノクロの醍醐味でもあります。
 記憶の流れはアナロジーです。曖昧ではあるがそこに隠れた何かを見いだそうと脳に電気が巡りはじめます。そして、その中に一人一人の詩が流れるのです。それは、“記憶の共有”が“共感”に変わる瞬間です。
 その時の写真は読み物になっています。僕達は、心にある文章にはならない何らかの気持ちを表す時にシャッターを切ります。ある人はその写真を「心象写真」と呼んでます。心象的な写真は「写真語」という言語なのです。
 ここでは、暗室を使う銀塩モノクロ写真です。フィルムからネガを作り、印画紙をネガがセットされた引き伸ばし機にかけます。その印画紙は、現像液という魔法の液の中でゆっくりと像を浮かび上がらせるのです。有名な写真家さん達も最初のこのワクワクした感動に心を奪われてました。この一連のゆっくりとした作業の流れが今一度気持ちを入れ込む大切な時間でもあります。
 最後はサインを入れて額装です。版画では左下に“○/△”というサインを入れる時に一緒に書く“エディター”があります。「エディション」という名前の由来です。最後までしっかりと自分の手で仕上げて責任を持ってサインをする。この一枚は、焼き増しも複製も出来ない唯一の作品になります。
 写真は、カメラで撮る事だけではなく、至るまでの過程や前後の気持ちの動き、人間性をまでが写ります。キザな言い方になりますが、撮り手の生き様までが写真となります。その一人一人の物語の写真展がエディション展なのです。


お近くの方、また期間中こちら方面にお越しの方はぜひご高覧下さい。

タイトル: 写真展「第9回エディション展」
   期 間 : 2011年1月25日(火)~1月30日(日)10:30~19:30
         初日12:00から/最終日 18:00まで
   会 場 : 広島市まちづくり市民交流プラザ・4Fギャラリー
          広島市中区袋町6番36号 TEL082(545)3911
         入場無料 会期中無休
作品点数 :参加人数 39名 モノクロ作品 約150点
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